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シアタープロジェクト☆アポロ ROUND8 
『ブロウ・バイ・ブロウ
2005年9月14日〜19日 10公演  ウエストエンドスタジオ@中野
2005年9月14日 19:30〜、9月16日 14:00〜 
     9月17日 1900〜 9月19日 16;30〜  観劇(感激)しました
シアタープロジェクト☆アポロ第8弾「ブロウ・バイ・ブロウ」を観劇(感激)してきました〜。
今回のお芝居は、初めての男性脚本家(澤木正幸)の作品。今までの作品と変わってくるのか。アポロの違った一面が見られるかも。そんな期待を抱きつつ、初日から仕事そっちのけで僕にとって初アポロの劇場ウエストエンドスタジオにいざ突撃であります。
役者陣も前回同様、新しく加わった面々、そして復活の英一郎君、阿部ちゃんのライバル?コンビとバラエティーに富んだキャストになってました。
こうやって新しい血を入れることによって、アポロが凄い化学反応をおこせば素敵なことだもんね
いい方向に向かって欲しいもんっす。
物語は、大学時代「犯罪科学研究部」に所属していた同志3人(男二人と女一人の三角関係)の係わり合いを卒業制作を起点とした「詐欺」の話。
「恋愛犯罪サスペンス」ってな感じかな(澤木さん、これでいいですか?)

主人公の弘瀬(出口さん)を中心に、大学の卒業制作と銘うった図書館への潜入場面と現在の狩野大輔(奥田さん)率いる窃盗団による窃盗場面がめまぐるしく変わり、気がつけば岩佐恭子をめぐる関係を過去から現在を結び付けていく。
騙し騙され、騙していると思った人間が騙されていた。という本当にかめばかむほど面白くなっていくストーリー。裏を返せば、そこまで初見の人が理解できるかとやや疑問も持ちました。
(実際、僕にとって初回の弘瀬の言葉、そうか〜〜そうだったのか〜〜〜は難しかった)
しかし、こういった推理ものサスペンス物は嫌いではないし(むしろ好き)アポロにはあっていると思う。笑いもジェネレーションギャップが出るほど若者用、年配用といろいろ盛り込んでくれていて
観客にとっても楽しい舞台になったんじゃないかな。
アポロ独特の大きな声ではきはきと!も一部微妙な部分はあったにせよ、新しい方含めて実践されていて気持ちよかったし、それに今回見所だったのはダンス!!
いつも以上にのりの良い曲だったし、最初男性陣が切れの良いパフォーマンスを披露したところに女性陣が加わり一体となって動き回る。
間違っていた人もいたようだけど、僕には一糸乱れぬ切れのあるダンスに見えましたし、めちゃめちゃ感動しました。マジ、みんなかっこよかったっす。

そして、今回のMVP!もちろん、出口さん!!
いや、もう本当にびっくり!!全編出ずっぱり。当然台詞の量もハンパじゃない。
そんな大役を最後の最後までやりとげた。まさにMVP。
この舞台は貴方のものです!!!
しかし、汗の量も台詞の量に比例してハンパじゃ無かったですね〜。
千晴ちゃんじゃないけど。シャツがペタ〜〜〜って引っ付いてましたね(笑)

それから、今回はみんなそれぞれで目立ってましたね。
沙織さんの、「あら、私撮っちゃった。かわいい」は僕はうんうん頷いてましたけど
客席はどっと受けてたし、奥田BOSSの「弘瀬!俺の勝だ!!」は一番かっこよかった台詞。
須崎さんも憎たらしい感じが良く出てたし、英一郎君はいつものかっこいい役じゃなくちんぴらっぽい面白キャラ。まあ、こっちの方が素なのかも。そして、逆にカッチョよい役の阿部ちゃん。
次元さながらのキャラはバッチリ似合ってましたン。
それから安道っちゃん。ちっちゃな身体を目いっぱい使っての格闘シーンは、結構迫力ありましたね。足もきれいに上がっていたし、英一郎君との息もぴったり。まる!
そして千枝ちゃんは、めっちゃ大きな凄く通る声が印象に残りましたね。それから出口パパとのシーンは思わずぐっと来るものがありました。ギャグも面白かったっす、ヨン様のところ。
千晴ちゃんもお留守番部隊ながらも、ガラスにペタ〜はかわゆかったっすね。それからダンスではめちゃめちゃ目立ってましたよ。ダイナミックっていうかっていうか、規格外というか(笑)
それから忘れちゃいけないのが「ヤマモトです。チュ」でおなじみの松本君。めがねかけないときの笑顔とめがねの山本だ!の時はまるで別人に見えてこの人誰だっけ?ってパンフを思わず見ちゃいました。(皆さん、いろいろ見比べてみてください)
斎とかいてイツキの永尾君もマリオギャグでは一人舞台でしたね〜。リハでのバージョンもやって欲しかったな〜。。。。ってわかりませんね。すいません<(_ _)>
そして最後に控えしは武井君。今回は完全にワルの役だったけど、イケメンが邪魔しちゃって
もうちょいだったかな?でもイケメン君でタッパがあってアポロのホープであることに間違いなし!もっともっと精進して欲しいものです。
(すいません、偉そうで<(_ _)><(_ _)>)

今回は、試験的な部分もたくさんあり今までのアポロとはまた違ったテイストで
良かったと思います。思いっきり泣けたかって言ったらそうではないけど、むしろストーリーの面白さを見に来てくれた人に味わってもらうというお芝居の醍醐味がより加わってきたという意味から言えばやっぱりまるだったのではないでしょうか。
それに、客演として参加してくれた皆さんもしっかりアポロ色に染めていたし(これからも出てくださいね〜〜)アポロの輪がドンドン広がっていきますね!!

今回もしっかり元気もらいました。
次回公演(2月予定)またまた楽しみにしてます。楽しみ〜〜〜〜〜

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STORY(っていうか脚本?(^^;;)

とある美術館。
長年勤めてきた建設会社を辞めひとときの空白を埋めるべく好きな美術品鑑賞にふける男がいた。

弘瀬真一。なにげなく吸おうとした煙草を諌められふとその主に目をやると
そこには学生時代、犯罪科学研究部の同士である岩佐恭子が立っていた
「ひさしぶり!何年ぶり?」偶然の再会であった(その時はそう信じていた。少なくとも弘瀬は)

弘瀬が無職だと知るとすぐさま自分の会社にこない?と誘う岩佐に
即答は出来なかったものの成り行きで承諾する弘瀬。
借りが出来ちゃったわねとおどける岩佐に、その貸しを返してくれないかと頼む弘瀬。
学生時代の話をしているうちに、同じ犯罪捜査研究部で当時付き合っていたキヨハラのことを思いだし
彼女に電話して欲しいと言うのだ。別れ際に聞いた子供が出来ていると言う話の真偽を確かめて欲しいと言う。
承諾する岩佐の顔には困惑。そして明らかに別の確信の表情が浮かんでいた。

場面変わって、とある会社の一室。
ひまを持て余した社員達が、次の仕事を求めて賭けに興じる中弘瀬を連れて入ってくる岩佐
「みんな聞いて。今日から一緒に働いてくれる弘瀬君。同級生。明日一緒に連れていってね」
いぶかしがるメンバーに対して、経験者だから問題ないと説得する岩佐。
メンバー達は、幹部である岩佐の言うことならとしぶしぶ納得する。
ただ一人、つい最近入ったという山本が自分がはずされ憤慨して出ていったのを除いて。

二日後、ハセガワ美術館に盗賊が忍び込む。賭けに勝った面々が待機する中、彼らの目に異常な状況が飛び
込む。
なんと同士であるはずの弘瀬が、よりにもよって警備員と話しているではないか。
携帯で呼び出し、罵倒する面々。そんなことよりも時間が無い。早く仕事をしなくては。
わけのわからない弘瀬を放っておいて仕事をこなすメンバー。
彼らの正体を盗賊団だと確信した弘瀬だったが、阻止できず
一緒に会社へ連れ戻される。
頭が混乱しながらも更生を促す弘瀬。そこへまたまた意外な人物が現れた
狩野大輔。大学時代、同じ犯罪科学研究部の同士だ。
狩野はこの会社の社長で、弘瀬に手仕事を手伝って欲しいと申し出る。

実はこの二人には岩佐をめぐり対決した過去を持っている
大学の卒業製作の一環で、当時セキュリティーシステムが施されていた図書室にある手紙を盗む勝負
負けたほうが岩佐から手を引くと言うものだった。
その勝負、弘瀬は綿密に計画を立て最短コースを探り当てその通りに実行。勝利を確信して図書室の
ドアを開けた。そこには笑みを含んだ狩野が立っていた。
しかし、狩野は記念写真をとった後二人の前から姿を消してしまう。

そんな因縁、それに犯罪に荷担することを許せない弘瀬は自首するために会社を飛び出す
それを追う岩佐。岩佐はそこで狩野との再開を語り始める
自暴自棄になっていた時に偶然出会い、仕事を手伝うようになったと言う
決して偶然ではなく必然だったとも語った
二人一緒での自首を薦める弘瀬に、話を摩り替えるようにキヨハラへ電話をしたことを話す
彼女は電話に出ず、出てきたのは娘の雪。弘瀬と母親の関係を話すと
是非会いたいと申し出る雪と既に明後日に会う約束を取り付けていると言う。

その明後日、落ち着きが無く、そわそわしなが待つ弘瀬だったが、あっけなく出会いは実現する。
ただし、母親と付き合っていると言う目つきの悪い男が保護者と称して付きまとっていた
「昔、母とつきあっていたんですよね」あっけらかんと話す娘、雪。
無邪気に振舞う雪の様子を見ながら自分の娘ではないかと、きっとそうだと確信する弘瀬。
岩佐とその娘のとのわずかな時間は、弘瀬にとって一時の幸福だった

しかし、その幸福はすぐさま現実に引き戻される
尾形そして山本という私服刑事が近づき、盗賊に加わったことをもみ消す変わりに
狩野に近づいて、その内情を報告しろと迫ってきたのだ。
かつて山本は、狩野一派を壊滅させるために自ら潜入したが仕事が与えられず捜査を失敗していた
数日後、潜入捜査に承諾し会社に戻った弘瀬が目にしたものは
同様に潜入していた尾形の姿だった。

実績を積みながら新人として仕事をこなしていく二人。
しかし、なかなか狩野本人の動きはわからない。
そうこうしているうちに、弘瀬が必要な大仕事の計画が明らかになる。
かつて弘瀬が建設に関わった美術館への仕事が舞い込んだのである
そのセキュリティーシステムは、指紋認証、パスワードを組み合わせたもので
弘瀬はその指紋認証に登録されていたのである

狩野が参加する規模の仕事だとわかった警察側は万全の体制を引く。
潜入に成功している尾形、弘瀬は内側から、山本は警備員としてバイトの前科者と
一緒に潜入に成功していた。
大仕事が始まった。シナリオを知る尾形、弘瀬は、警備員を倒して油断している
久隅、鶴沢を生け捕りにする。。。。。はずだったが警察の動きが鈍いのか
盗賊の動きがすばやいのか、直ぐに逃げられてしまう
その大失敗があだとなり、形勢は完全に逆転。
山本が桃田に捕らえられ、そして弘瀬の背後にも桃田のマグナムが。。。
保管庫を開けてもらおうか、開けるんだ!!
覚悟を決め、ドアを開けた弘瀬に意識はなくなっていた
再び意識を回復した時、弘瀬は保管庫の中に閉じ込められていた。
そこに響き渡る狩野の声。弘瀬、俺の勝ちだ!
やっぱりおまえにはかなわない。0勝2敗だ。弘瀬は自戒しながらそう答える
いや、1勝1敗だ。狩野の声に怪訝な表情を浮かべる弘瀬。
あの時、俺は今のおまえとおなじ様に閉じ込められていたんだ。
おまえがくるまでの間俺はいいようのない孤独感、敗北感にさいなまれていたんだ
おまえが扉を開いてくれたとたん、俺はおまえから勝利の笑顔と優越感と賭けと
全てを盗んだんだ。それが俺にとって初めての盗みだった
狩野は語り続ける。3人で行った美術館でお前と岩瀬は同じ絵を見て美しいといった。
フェルメールだ。そこで決着がついていたんだな。俺の盗みも今日で終わりだ。
今ではお前に礼を言うよ。あれがフェルメールで無くゴッホやピカソだったらやばかった。

いつの間にか狩野の声は無くなっていた。そのとき保管庫の扉が開いた。
自首する覚悟で保管庫を出た弘瀬の見たものは。。。岩佐恭子の姿だった。
なんで、ここにいるんだ。けたたましくなる警報音。俺はここに残る、自首するんだ。
だめ!このまま弘瀬君をここに残していったら一生後悔する。ひっぱたいても連れて行くからね!
外に偶然止まっていたバイクの後ろに弘瀬を乗せ、アジトへ向かう岩佐。
そしてまたまた岩佐の口から意外な事実が。。。尾形と山本は警察の人間じゃないわ。
狩野派のメンバーよ。英も雪も。。。。
そうか〜〜、そうだったのか〜〜〜〜。弘瀬は、これまでの出来事全てが
狩野が卒業制作の再勝負のために岩佐に頼んで仕組んだものだと確信した。

二人は、アジトへ急行した。狩野に会うために。
しかし、そこで二人が目にしたのはがら〜〜んと何もない空間であった。ただ絵を抱えた橘を除いて。
これ、渡してくれって。そう言い残し去る橘。
やっぱり狩野には勝てないな〜。そういって腕に抱えた絵を岩佐に見せる弘瀬。
岩佐がつぶやく「フェルメール」。「狩野君はわかっていたんだ。私が最後には弘瀬君のほうに行くって」
そういったあと、今朝狩野に言われた言葉を思い出した岩佐だった。。。。。
「岩佐、お前の計画は完璧だ。問題があるとすれば、それに従う人間の方かな」

しかし、弘瀬は前向きに言う
「俺はむしろ狩野に感謝してるよ。狩野は俺から盗んでいっただけじゃなく俺にもう一つの人生をくれたんだ。
もう少し勇気があったら手に入れられたもう一つの人生を。」
ただ弘瀬はそれを選ばなかった。
「本物の人生はやり直すことが出来ない。けど新しく始めることはできる」
弘瀬はそして岩佐はどんな人生を歩んでいくのだろう。

CAST ( )内は劇中名
左上から右へ
  杉山英一郎(久隅)、永尾斎(神足)、松本タカシ(山本)、奥田武士(狩野)、武井俊悟(英)
中段左から
  須崎一(尾形)、阿部茂(桃田)、出口彰紀(広瀬)
前列左から
  岩間沙織(岩佐)、成本千枝(雪)、安道理恵(鶴沢)、黒須千晴(橘)

集合写真1

沙織さん♪

ちーちゃんも
ぷー好き

スヌーピー党

素敵な脚本ありがと
澤木先生

御疲れ〜

集合写真2

お見送り〜
役者紹介はこちら
最終稽古写真
舞台裏SHOTetc
55 STREET / 0574 W.S.R / STRAWBERRY7 / アレコレネット / モノショップ / ミツケルドット