女だらけのファミリー寄席

　8/6国立演芸場にて、行われました「女だらけ」ファミリー寄席
(ウルトラウーマンライブ夏の陣)に、
お忙しい中、多数お越し下さいました御客様。本当に有り難うございました!
そして、満員御礼のため、見て頂く事が出きなかった皆様。大変申し訳
ございませんでした。
今回は、約17年ぶりの一夜芸人復活舞台とあって、かーなり緊張致しました。
鼻から牛乳ならぬ、鼻から脳みそ、口から心臓、目からウロコ、耳から...(もー
いいよ!)
って具合にドロドロドロドロヘドロ&カプリコーン(化け物か!?つうか、ボケル
のも大概せい!)
でも、いざ己の出番と相成って、舞台に出ちゃった時のあの高揚感!
ドッかーン!と笑いが来た時の快感!どんなにブランクがあろうとも、やっぱ
アタシャー、芸人なのかなー
なんてつくづく感じましたわ。
見に来て下さった御客様、応援、サポート下さったファンの方々、お友達、
スタッフの方々への感謝と
ご一緒させて下さった先輩芸人、同期芸人の皆様から得た感動やゲキレンジャー
的激気を与えて下った事への感謝等々は、
イフティーズブログにて、御覧下さいませ(コラッ、手ぬくなー!)
ここでは、メンバーについて、ちょいと語らせて頂きませう。
まずは、アポロが誇る看板女優、岩間沙織。彼女との出合いは、かの
サスペンスの帝王、船越英一郎氏が主催する劇団で
共演して以来、かれこれ16年にはなるだろう。
　当初の印象は、体育会系の生真面目人間!正統派の王道!
という印象で、しかも伝説のアイドルグループ、元セイントフォーという事
もあり、かなり構えていた私。
しかし、彼女が根っからの突っ込み甲斐のある天然ボケキャラだと気付くのに、
そう時間はかからなかった。
　格好良いヒロインを演じながらも、私のギャクキャラを「いいなー、私
もしたいなー」と、羨ましそうに見ていた彼女。
同劇団の某作品の際、コミカルな事がやりたいからと、私にいろいろと聞いて来
たので、私もかなり提案し、仕上げた演技を持って
稽古に臨んだ沙織ちゃん。当然船越先生から大却下を受け、後で私は「怜子、
お前はいいけど、お願いだから沙織には変な事させないでくれ。」と、
船越先生に懇願された事を思い出す(笑)
また、他の作品では、支給された衣裳のライダースジャンパーに、好きに鋲打
ちして良いからと言われ、レイアウトも考えず、
いきなりジャンパーの背中ど真ん中に「バン!」と、打ち込んだあの大胆さ。
無謀さ。この時も「普通は、いろいろ置いてみて、考えてから付けないかー!?」
と、またもや、船越先生を困惑させた沙織ちゃん。本番前、ハブ粉を食べてた
沙織ちゃん。
焼肉バイキングで、豚足をてんこ盛りにして「コレ、美味しいよ。」と、豪快
に食べてた男前な沙織ちゃん。
とにかく、本人は気付かずとも、かなり笑える要素を持っている人物だと確信
した私は、ki-mo-no.3のライブ時にやったコントで、
全面的に開花させる事に成功した!こんなチャーミングなコメディエンヌ
はそうはいない。美形ながら、気取りも恥じらいも超越し、
与えられたキャラにとことん入り込む"男"らしさ。女藤岡弘、だ!今回も、
計算通り、いやそれ以上の怪演ぶりだった。
　また、こんな機会があったら、是非また何か"すっとこどっこい"な事を一緒
にしでかしたい。そんな気がする城下町.....。

　そして、もうひとりは「江藤博利のやっちゃいました!」の共演
がきっかけで、付き合いの始まった"ずんこ"事、加藤順子だ。
ずんこという呼び名は、ずんこが江藤さんの舞台に初参加した際、東北訛りの
ホステス役を演じ、名前を聞かれた時「ズンコダー。」と、
言ったのがきっかけで、以来皆の者から「ずんこ」呼ばわりされている。
　ずんこは「やっちゃいました」では、常に怪物系ボケキャラであった。
かなりどの怪ボケも、ハマっていたものの、本人にとっては初めて与
えられたとの事だった。確かに、別の劇団での芝居では、正統派新劇芝居
をしていたのである。
それも魅力的ではあったものの、やはりインパクトとしては
「やっちゃいました!」のずんこに軍配だった。
　だが、また新たなキャラを発見させてくれたのが、先日のアポロ公演
であった。芸能プロの社長という、バリバリりキャリアウーマンを演じた彼女。
半分ボケなんだが、半分突っ込みキャラだった。その時思い付いた。
「そーだ!ずんこに突っ込みをやらせてみよう!」突っ込みは難しい。ボケが
言ったギャグを、笑いの起こる間でテンポ良く突っ込まなければならない。
突っ込みの間が、コンマ何秒ズレるだけで、笑いに繋
がらなくなってしまうのだ。芝居としては成立しても、
お笑いネタとしては、失敗なのである。私もかーなり細かい所まで演出
をつけていったのだが、ずんこはしっかり付いてきて、自分
のものにしていった。彼女の女優魂を見せられた。

　今回は、先輩芸人のマルセまゆみさんが、御声をかけて下さったお陰で、即席
トリオとは言え、こんな素敵な二人と、
自分で作ったコントが一緒にできた事を、幸せに思います。この場を借りて、
千葉さん(マルセまゆみ)に感謝で、ございますです!
　そして、多くの御客様から「またやってね!」「また見たいよー」と嬉しいお
言葉を戴きました。
ハテサテ.....どうしましょう(^-^:)..... 佐伯怜子